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百人一首ミニクイズ!(後編)&館内で実施した、かるたクイズのレポート
百人一首のミニクイズの後編です!
第3首は、今年は2021年ということで、百人一首の、21番目の歌をご紹介します。
一首の中に「月」が2つも出てくるこの歌。「長月」という9月の立派な月が出てくるやいなや、
その月が「有明の月(朝方の月)」になっており、
上の句と下の句の間に一晩の時間の移り変わりがイメージできます。
長く待ったことを月の様子で表現している、おしゃれな歌です。
さて、この歌を歌ったのは、女性?男性?お坊さん?
正解は、、お坊さんでした!
この作者は、素性法師という、9世紀~10世紀の時代を生きた方です。
もとは官職をしていましたが、父親であり百人一首では「天つ風~」の歌を残す僧正偏昭の命令を受け、
出家して、住職の道を進んでいきました。
この歌は、思い人を待つ女性の目線になって詠んだ歌です。
女性の歌と勘違いされた方も多いのではないでしょうか。
最後の歌はこちらです。
この歌は、意味は違いますが、今年の干支の「うし」(歌中では「憂し」)が入っている上、
厳しいことも多い今の時代にも通じる解釈ができる思い選びました。
さて、この歌を歌ったのは、、女性?男性?お坊さん?
正解は、男性です!
作者は、藤原清輔朝臣という、12世紀を生きた人です。左京太夫であった父親との仲が悪く、官僚としての出世は中途半端なものでした。
しかし中年以降、歌学において評価が高くなり、多くの書物を残しました。
そしてこの歌は当時落ち込んでいた友人に対して詠んだ歌とされています。
不遇の時代を送ったのちに大成した、藤原清輔朝臣だからこそ贈れる、ポジティブな歌ですね!
昔つらいことがあったり、今思い悩んでいることがあったりする人も、少なからずいらっしゃると思います。
そんな塞ぎ込みそうなときに、この歌のように、過去と未来を広く見渡せると少し和むかもしれませんね。
参考文献:
川村晃生監修「よんだ気持ちがよくわかる まんが百人一首入門」(1994,実業之日本社)
webサイト「ちょっと差がつく百人一首講座」
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ここまで、百人一首のミニクイズを出題してきましたが、いかがでしたでしょうか。
館内でも敬老室で1/25~31にかるたクイズを行いました。
AとBの二択のクイズになっています。
敬老室を任意で消毒していただいていますが、
その拭き終わった布巾を、AかBの回収箱に入れて、答えていただきました!
問題はこちら!
最後にぜひチャレンジしてみてください♪
Q1.百人一首で多いのはどっち?
(A)夏の歌(B)冬の歌
Q2.百人一首で多いのはどっち?
(A)女性の歌(B)坊主の歌
Q3.「小倉」百人一首の由来となった「小倉山」って今のどこ?
(A)京都府(B)奈良県
正解はこちらでした!館内の正答率と合わせてご紹介します。
A1.(B)冬の歌 / 館内の正答率81%
A2.(A)女性の歌 / 館内の正答率39%
A3.(A)京都府 / 館内の正答率25%
皆さんはどこまで解けましたか??
虎ノ門いきいきプラザでは、これからも感染対策をとりながらできる、
楽しいイベント、ためになるイベントを企画していきます!
◆開催日時:令和3年1月25日(月)~31日(日)13:30~15:00
◆開催場所:虎ノ門いきいきプラザ2階 敬老・娯楽教養室
◆記事作成:神澤
◆芝地区いきいきプラザURL:http://shiba-ikiiki.com